住まいと人をつなぐ、ちいさな工夫
- Autumn
- 8月5日
- 読了時間: 2分
「あと5cm」で、毎日がずっと快適になるかもしれません。
「このキッチン、もう少し低かったら…」
「吊り戸に手が届かへん。あとちょっとなのに。」
「便座の高さが微妙にしんどい…」
そんな何気ない一言を、現場で耳にすることがあります。
たった“あと5cm”──それだけで暮らしの快適さは大きく変わるのに、気づかずそのまま我慢している方も少なくありません。
・キッチンの“あと5cm”
高齢の方がよく使うキッチンでは、天板の高さひとつで、肩こりや腰痛に差が出てきま す。
85cmの標準仕様が実は高すぎることも多く、80cmや82cmにすることで、
「料理が苦痛じゃなくなった」
「水切りが楽になった」
という声も。
例えば吊り戸の“あと5cm”
「あとちょっとで届くのに…」という吊り戸。
手が届かないことで使わない収納になってしまうのはもったいない。
・昇降式の棚に変える
・5cm低い位置にリフォーム
・棚自体を浅くして使いやすさを優先
そうすることで「使える収納」に生まれ変わります。
・便座の“あと5cm”
便座の高さも実は大きなポイント。
高すぎると踏ん張りにくく、低すぎると膝に負担がかかる。
・既存便座に高さ調整クッションを設置
・段差のない床と合わせて適正化
→結果、毎日のトイレが「安心でラクになった」という快適体験へ。
快適さは“積み重ね”
この“ちいさな工夫”が積み重なることで、
住まいが「自分の身体にフィットするオーダーメイド空間」のように感じられるんです。
たった5cmを侮らず、目に見えない負担を減らすこと──
それこそが、私が現場で心がけているリフォームの本質です。
もしご自身の住まいやご家族の空間に、「あとちょっと…」の違和感があれば、
それはもう、快適さのチャンスかもしれません。
ぜひ、暮らしの中の“小さな不満”を一緒に「ちいさな工夫」へと変えていきましょう。
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